多分家族みんな発達障害の日々

結婚や子育て、発達障害や生活について日々思うこと

phaさん

 ブログを書こうと思ったキッカケはいろいろあるけど、phaさんが何かの著書で「自分の考えをゆるく公開する」勧めを行なっていたのも理由の一つだ。背中を押してくれた。だからハテナブログで始めている。

 phaさんの本は何故かこの小さな町の図書館に全巻揃っていて、わたし以外にもファンがいるらしい。

 ニートの歩き方を最近だけど初めて読んだ時感銘を受けたし、感心した。phaさんはわたしの一つ年上でちょうど社会人を辞めた年齢も同じ頃だった。わたしは実家に身を寄せて文字通り本物のニートだったし、友人にもニートだなんだと揶揄されていた。実家でどうにか働かないで暮らせないものかと本気で考えていた。生活保護をどうしたら受けられるのか真剣に手立てを考えた結果、親に頼れる時点でアウトだった。ニート当時平日の昼間にレストランに行くとおばさんや若めの主婦なんかでごった返していて、驚いた。自分が働いていた世界の裏でこんなのどかなランチを繰り広げている輩が居るなんて…ショックだった。となると、年も28,29位だったわたしは結婚して子供の居ない専業主婦はいい塩梅だと思えた。親の庇護下でなく旦那の庇護下になるだけで、社会的な地位を得られて安穏と過ごせる。いいとこどりで少しズルいとさえ思えた。ただ目標はあくまで働かないで自由に好き勝手していたかったから、結婚となると好きな事ばかりもしてはいられまいと積極的に動く気にはなれず。そうこうしているうちに、少し働いて結構休むくらいにしようと目標を下げ、たまたま結婚もあり産休育休、時間短縮労働くらいでここ何年かは過ごせている。

 同じような分岐点にあっても何とか働かないで自立する突破口を開いたphaさんは、ホント頭がいい人は違うんだなと感心してしまった。そう、働かないでかといって誰かに経済的に頼らずに生きるって究極に難しい。

 

 わたしは旅行が好きでドイツにいった時、初めて日本は貧しい国だなと思った。井の中の蛙大海を知らずだった自分にハッとしたと言うか…日本は第二の経済大国なんて言われていたから、世界のなかでも豊かな国だと思っていた。ドイツではどんな安宿に泊まっても調度品のような古い品のいい家具なんかがそなえてあった。昔からずっと市民は静かに充実した生活を送っていたことをうかがわせる。

 日本は資源がないから人材に頼るしかなく馬車馬のように人が働かされている。何と言っても戦後焼け野原からの経済成長?すごく貧乏したし、まだここまで来ても全体的に豊かという感じがしない。金持ちと貧乏がいて格差のある途上国の方に世界的には分類されそう。

 働くか働かないか、ゼロかイチかみたいな選択肢しかない日本。働くなら長時間だし、それが嫌なら働くなみたいな…豊かな国ってそこそこ働いてプライベートに時間があって自分のやりたいことをやれる生活が出来る国のように思う。そんなこと出来るのは時給の高い職業、芸能人とか?医者とか?自営業とか?ごくごくわずかな人々だろう。。自分で居られるっていうのは自分の好きなことをしてられるってことだとしみじみ思うし、日本がみんなそういうことが実現できて初めて、日本って豊かな国だよねって思えるようになれる。